医療起訴を事件として扱う事。美容外科で起きた事故は事件なのか
医療過誤への対応
医療過誤に対し、院長や執刀医を起訴するという事例は多く存在しています。
特に死亡事故や身体的・精神的苦痛、後遺症が残ってしまったという場合は民事裁判の域を超えることがほとんどです。ちなみに、起訴を行う場合は検察官が裁判請求を行う必要があります。
美容外科の医療過誤では、被害者の多くが女性であったり、生活に支障の出やすい顔面部分の施術で発生することが多いということから起訴の確率が高くなっています。
裁判までの流れ
美容外科などの施設を起訴する場合は、被害者が集まり原告団として複数人で訴えを起こすというケースが多いです。
また刑事事件として扱われる為、最終的な判決は裁判官が行います。この点が民事裁判との違いであり、患者とクリニックが示談を行うといったこともありません。
認識と現実
刑事事件に発展する程の医療事故のほとんどは、前述したように患者の死亡や後遺症、身体的・精神的苦痛があります。
しかし、それらを偶然の予測不可能な事故と捉えるか、医療過誤として断罪するかの判断は証拠や調査資料などにもよりますが一筋縄では行きません。