判例から見える美容外科で行われる説明の重要性

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説明不足と結果

実際にあった美容外科と患者の判例にはこのようなものがあります。
その患者は目元の美容整形を行いましたが、一度目の施術では成功せず違和感の残る結果となってしまった為、別の美容外科で再度修正手術を受けることにしました。
その修正手術を引き受けることになったクリニックでは、事前に施術内容について簡潔に説明してから書類を見せ、そして手術を行ったのですが結果は望ましいものではありませんでした。
その結果、患者側がクリニックを訴えた…というものです。

この判例で注目されたのは「手術の成功率に対する説明の不足」というものです。
判例で言われている「修正手術」というものは、通常の美容整形よりも難易度が高く、成功率が低かったのですがクリニック側はこれを口頭で伝えず書類を見せるだけで済ませていたのです。

可能性に対する理解

「口頭説明はなくとも、書類は提示されている。これに目を通さなかった患者にも多少の落ち度はある」としながらも、判例は患者側の勝訴となっています。
これは、簡単にいえばクリニックが分かりやすい説明を省いたことにより患者の理解を得られなかった為に起きた過誤と判断されたのです。